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塩原八幡宮

(しおばら はちまんぐう)

逆杉と伝説が息づく古社

塩原温泉郷の静かな森の中に鎮座する塩原八幡宮は、古くから地域の人々に親しまれてきた由緒ある神社です。創建は大同2年(807年)と伝えられ、塩原の鎮守として長い歴史を刻んできました。境内は厳かな空気に包まれ、四季折々の自然とともに、訪れる人の心を静かに癒してくれます。

樹齢1500年の「逆杉」と一夜竹の伝説

塩原八幡宮の象徴ともいえるのが、樹齢約1500年と伝わる「逆杉(さかさすぎ)」です。高さ約40メートルにも及ぶ巨大な杉が2本そびえ立ち、その迫力ある姿は見る者を圧倒します。源義家が奥州征討の際に戦勝祈願を行い、杉を植えたとも伝えられており、現在では栃木県の天然記念物にも指定されています。

また、「一夜竹」の伝説も残されており、こうした物語から塩原八幡宮は縁結び、夫婦円満、長寿、勝利、家内安全、厄除け開運のご利益がある神社として広く知られています。社務所では、逆杉の枝が納められた長寿祈願のお守りも授与され、多くの参拝者が願いを込めて訪れます。

源氏ゆかりの歴史ある神社

康平元年(1058年)には、源頼義・義家親子が前九年の役の際に戦勝祈願を行い、社殿を再興したと伝えられています。さらに治承4年(1180年)には源頼政一族が鎧兜を奉納し、文治3年(1187年)には源義経の腹心であった源有綱も参拝したとされています。源有綱は後に側神として祀られ、地域の人々から厚く尊敬を集めました。

中世には宇都宮氏や小山氏の祈願所として崇敬され、江戸時代には宇都宮藩主戸田氏により本殿が再建されました。歴代の領主や藩主によって守られてきた歴史は、棟札などの貴重な資料にも残されており、塩原の歴史を今に伝えています。

静寂の森で感じる信仰と自然

境内は杉木立に囲まれ、凛とした空気が漂います。特に逆杉の前に立つと、その大きさと優しさに包み込まれるような感覚を覚えるでしょう。冬期は社務所が休業となりますが、参拝は自由に行うことができます。温泉地観光とあわせて立ち寄れば、心身ともに清らかな時間を過ごせます。

アクセス

電車・バス:JR那須塩原駅西口からJRバス塩原温泉バスターミナル行きで約65分、またはJR西那須野駅西口から約45分。終点より市営バスに乗り継ぎ「塩原支所」下車、徒歩約10分。
車:東北自動車道西那須野塩原ICから約30分。

長い歴史と豊かな自然、そして数々の伝説が息づく塩原八幡宮。塩原を訪れた際には、ぜひ足を運び、その荘厳な空気とご神木の力強さを体感してみてはいかがでしょうか。

Information

名称
塩原八幡宮
(しおばら はちまんぐう)

那須・塩原

栃木県