大網温泉は、栃木県那須塩原市の塩原温泉郷に属する温泉で、 塩原十一湯の最初(一湯目)にあたる名湯です。
美しい箒川の渓谷沿いに位置し、日光国立公園特別地域内にあることから、 四季折々の自然を楽しみながら良質な湯を堪能できる温泉地として親しまれています。
大網温泉の大きな特徴は、すべての施設が源泉掛け流しであることです。 泉質は塩原温泉郷では珍しい硫酸塩泉で、源泉温度は63度、毎分300リットルもの湧出量を誇ります。 この泉質は、切り傷や火傷、慢性皮膚病、動脈硬化症に良いとされ、 古くから「薬いらずの湯」と呼ばれてきました。
大網温泉の起源は古く、平安時代にはすでに箒川の河原で湧出していたと伝えられています。 温泉名の「大網」は、川を遡った魚が「魚留滝」より先に進めず、 まるで大きな網を仕掛けたように大量に獲れたことに由来すると言われています。
明治17年創業の温泉宿「湯守田中屋」によると、 最古の露天風呂は河原に湧く「河原湯」で、創業当時から多くの湯治客に親しまれていました。 かつては320段の石段を下った河原近くに湯治宿があり、 周囲には「天狗湯」「石門湯」など複数の露天風呂がにぎわいを見せていたと伝えられています。
現在の大網温泉では、河原沿いに 「河原湯」「石門湯」「仙郷湯」「美人湯」 といった露天風呂が点在し、源泉掛け流しの自然湯を楽しめます。
「美人湯」は女性専用、そのほかの露天風呂は混浴として再開され、 渓谷を眺める雄大な景観とともに入浴できる人気スポットです。
創業1884年の湯治宿「大網館」を前身とする湯守田中屋は、 現在も変わらず源泉掛け流しの温泉を提供する宿として愛されています。
野天風呂・展望風呂・渓谷風呂など多様な湯が揃い、自然と一体になるような 温泉体験ができるのが魅力です。開湯1200年とも言われる歴史を持つ名湯を、 ゆったりとした時間のなかで満喫できます。
・東北新幹線:那須塩原駅よりJRバスで約53分、「塩原大綱」下車すぐ
・宇都宮線:西那須野駅からバスで約30分
・東北自動車道「西那須野塩原IC」から国道400号経由で約20分
・那須塩原駅から車で約30分
・新宿駅・東京駅から直通の高速バス「那須・塩原号」で約180分
・湯守田中屋に普通車約30台分の無料駐車場あり
大網温泉は、塩原温泉郷の入口に位置し長い歴史と豊富な自然に恵まれた温泉地です。 源泉掛け流しの湯と渓谷美を心ゆくまで楽しみながら、古来から続く名湯で癒しの時間を過ごせます。 那須塩原を訪れる際には、ぜひ立ち寄りたい温泉地のひとつです。