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七ツ岩・七ツ岩吊橋

(ななついわ つりばし)

塩原渓谷を彩る奇岩と絶景の散策スポット

那須塩原市塩原を流れる箒川(ほうきがわ)沿いには、自然が長い年月をかけて生み出した壮大な景観が広がっています。その中でもひときわ目を引くのが、巨大な岩が七つ並ぶ景勝地「七ツ岩」と、そこに架かる「七ツ岩吊橋」です。清流と奇岩が織りなす風景は四季折々に美しく、塩原温泉を訪れた際にはぜひ立ち寄りたい観光名所となっています。

七ツ岩 ― 箒川にそびえる七つの奇岩

七ツ岩は、箒川の流れの中に集まる七つの大きな岩の総称です。川の浸食や地殻変動など、自然の力によって形づくられた岩々は迫力に満ち、塩原渓谷を代表する景観のひとつとなっています。中でも「野立岩(のだていわ)」は、箒川で最も大きい岩の一つとして知られ、かつてこの岩の上で領主が野営したという伝承も残されています。

春には周囲にアカヤシオやヤマツツジが咲き誇り、淡い桃色の花と奇岩、そして清流が織りなす景色は格別です。秋には紅葉が渓谷を鮮やかに染め上げ、岩肌とのコントラストが美しい風景を生み出します。自然の息吹を間近に感じられる場所として、多くの観光客や写真愛好家に親しまれています。

七ツ岩吊橋 ― 全長87メートルの絶景スポット

七ツ岩の近くに架かる七ツ岩吊橋(ななついわつりばし)は、全長87メートルの歩行者専用吊橋です。橋の色は周囲の自然と調和する擬木塗装が施され、床板にも木材が使われるなど、景観への配慮がなされています。橋の上からは、四季を通して箒川の清らかな流れと渓谷美を一望することができます。

特に春のアカヤシオが咲く時期はおすすめで、淡い花色が渓谷を優しく彩ります。新緑の季節には鮮やかな緑が目にまぶしく、夏は涼やかな川風が心地よく感じられます。秋には燃えるような紅葉が広がり、冬は澄んだ空気の中で静寂に包まれた渓谷美を楽しめます。

また、この吊橋は七ツ岩バス停から塩原温泉ビジターセンターへ向かう近道にもなっており、観光の玄関口としても重要な役割を果たしています。

七ツ岩足湯 ― 渓谷を眺めながらほっと一息

七ツ岩吊橋の駐車場付近には、誰でも無料で利用できる七ツ岩足湯があります。自然の恵みである温泉をそのまま使用しているため、日によって湯温が変わることがありますが、それもまた自然の魅力のひとつです。

足湯に浸かりながら、春はツツジ、秋は紅葉を眺めるひとときは格別です。ハイキングの途中や観光の合間に、旅の疲れを癒す場所として多くの人に親しまれています。

塩原渓谷遊歩道 ― 自然を満喫する12kmの散策路

七ツ岩周辺は、全長約12kmにわたって整備された塩原渓谷遊歩道の一部でもあります。箒川沿いに続くこの遊歩道には、「回顧(みかえり)コース」や「やしおコース」など、体力や時間に応じて選べる複数のルートがあります。

急なアップダウンがある健脚向けのコースから、比較的緩やかな散策路まで幅広く整備されており、短いコースなら約40分ほどで気軽に歩くことができます。森林の香りを感じながら、渓谷のせせらぎを聞きつつ歩く時間は、心身ともにリフレッシュできる貴重な体験です。

天皇の間記念公園と七ツ岩コース

ビジターセンターを起点とする「天皇の間・七ツ岩コース」は、約1.6km、所要時間約50分の周回コースです。モミやナラ、コナラの原生林を抜け、前山国有林の中を歩くこのルートは、のんびりと自然を満喫できる散策道となっています。

途中にある天皇の間記念公園には、かつて明治・大正・昭和の三代にわたり皇族が利用された旧塩原御用邸の一部が移築保存されています。園内には伝統的な日本庭園が整備され、四季折々の景色を楽しみながら散策することができます。館内には当時を偲ばせる資料や調度品も展示されており、塩原の歴史に触れる貴重な場所となっています。

自然と歴史が融合する塩原の名所

七ツ岩・七ツ岩吊橋周辺は、自然の雄大さと歴史的背景が調和した魅力あふれるエリアです。吊橋から望む奇岩群、渓谷沿いの遊歩道、足湯での癒し、そして天皇の間記念公園に残る歴史的建造物など、見どころが凝縮されています。

塩原温泉を訪れた際には、ぜひ時間をかけて散策し、四季折々の自然とともに心豊かなひとときをお過ごしください。七ツ岩と七ツ岩吊橋は、塩原渓谷の魅力を存分に体感できる代表的な観光スポットです。

Information

名称
七ツ岩・七ツ岩吊橋
(ななついわ つりばし)

那須・塩原

栃木県