乙女の滝は、白笹山から流れ出る沢名川にかかる、幅約5メートル、落差約10数メートルの美しい滝です。規模は大きすぎず、それでいて存在感があり、四季折々に異なる表情を見せてくれる癒しの名所として親しまれています。清らかな水と澄んだ空気に包まれ、心も体もリフレッシュできる自然スポットです。
白笹山の豊かな森に育まれた水が、沢名川を通って流れ落ちる乙女の滝。そのやわらかく美しい流れは、まるで乙女の髪のようだともいわれ、名前の由来のひとつになっています。新緑の季節には爽やかな緑に囲まれ、秋には紅葉が滝を彩り、特に見応えのある景観が広がります。
夏には滝から立ち上る天然のミストが心地よく、まるで自然のシャワーのような涼しさを感じることができます。マイナスイオンに満ちた空間は、日常の疲れをやさしく癒してくれることでしょう。
乙女の滝の名前にはいくつかの伝説があります。昔、地元の若い釣り人が沢名川を訪れた際、滝の上に盲目の美しい乙女が現れたという言い伝えがあり、これが滝の名の由来になったと伝えられています。また、その乙女は沼ッ原湿原の「子守石」にまつわる物語と関係があり、蛇の化身であったという神秘的な説も残されています。
さらに、滝壺に若い人魚が現れたという伝承もあり、静かな渓谷の中でさまざまな物語が語り継がれてきました。こうした伝説も、この滝の魅力をより一層深めています。
駐車場から約30メートル階段を下ると観瀑台があり、滝全体を上から眺めることができます。さらに約30メートルほど急な階段を下りると、河川の近くまで降りることができ、水音を間近に感じられます。足元には十分注意しながら、自然とのふれあいをお楽しみください。
電車・バス:JR宇都宮線黒磯駅から関東バス板室温泉経由「那須ハイランドパーク」行きで約45分、「乙女の滝」下車(※バスの運行日にご注意ください)。
車:東北自動車道那須ICから約30分、黒磯板室ICから約40分。
自然の息吹と伝説が息づく乙女の滝は、静かに心を整えたい方におすすめの場所です。那須方面を訪れた際には、ぜひ足を運び、そのやさしい水音に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。