神明宮は、栃木県栃木市旭町に鎮座する由緒ある神社で、旧社格は県社です。 古くから「栃木のお伊勢さま」として市民に親しまれ、地域の総鎮守として篤い信仰を集めてきました。 蔵造りの町並みが残る栃木市中心部に位置し、歴史と文化を感じながら参拝できる名所です。
創建は応永10年(1403年)、当時の栃木城内神明宿(現在の神田町)であったと伝えられています。 その後、天正17年(1589年)正月16日、皆川広照によって現在の地へ遷座され、栃木町の総鎮守となりました。 栃木の町の発展とともに歩んできた神社であり、地域の歴史を語るうえで欠かすことのできない存在です。
主祭神は天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)で、太陽のようにあまねく光を与える神として崇敬されています。 配神として素盞雄命、そして造化三神(天之御中主神・高御産巣日神・神産巣日神)を祀っています。 国家の守護神として仰がれる尊い神々をお祀りしており、開運招福や家内安全などの御利益があるとされています。
現在の本殿は明治16年(1883年)に再建されたもので、総欅造りの神明造、銅板葺という格式高い建築様式です。 伊勢神宮内宮にならった古式ゆかしい造りを今に伝え、創建当初の姿をよくとどめています。 その優美で端正な佇まいは、訪れる人々に深い感動を与えます。
拝殿は、明治時代に皇道宣布のための中教院として建立された建物を補修・再建したものです。 荘厳で壮麗な佇まいを持ち、歴史的価値の高い建築として大切に保存されています。
境内には多くの境内社が祀られており、須賀神社、恵比須神社、大国主神社、魁稲荷神社、淡島神社、琴平神社、富士浅間神社、市姫神社、愛宕神社、小御嶽神社、松尾神社、福寿稲荷神社などがあります。 また、大鳥居や石燈籠、神輿収納庫など歴史を感じさせる建造物も見どころです。
「栃木」という地名は、神明宮の屋根にある十本の千木(ちぎ)に由来するという説が伝えられています。 古くから地域の象徴的存在であったことがうかがえます。
JR・東武栃木駅から徒歩約15〜18分です。歴史ある町並みを散策しながら向かうことができます。
東北自動車道栃木ICより約15分。蔵の街第1駐車場からは徒歩約5分です。
蔵の街として知られる栃木市の穏やかな風景とともに、長い歴史を受け継ぐ神明宮。 心静かに参拝し、歴史と文化に触れるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。