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小山市立博物館

(おやま しりつ はくぶつかん)

小山市立博物館は、栃木県小山市に所在する市立の博物館で、1983年(昭和58年)に開館しました。小山市の長い歴史と文化を体系的に学ぶことができる施設として、市民はもとより市外からの来館者にも親しまれています。博物館の北側には、国指定史跡である乙女不動原瓦窯跡(おとめふどうはらかわらかまあと)が隣接しており、館内展示と実際の史跡をあわせて見学できる点も大きな魅力です。

博物館の役割と特徴

小山市立博物館は、小山市の原始から現代に至るまでの歩みを、分かりやすく丁寧に紹介することを目的としています。年数回開催される企画展(有料)特別展(無料)では、特定のテーマに焦点を当てた展示が行われ、訪れるたびに新たな発見があります。

かつては市史編さんに関わる古文書などの資料も保管していましたが、2007年(平成19年)に開館した小山市文書館へ記録史料の収集・保存機能は移管されました。現在は、展示と教育普及活動に重点を置いた博物館として運営されています。

常設展示「小山の文化のあゆみ」

常設展示のテーマは「小山の文化のあゆみ」です。展示は、原始・古代・中世・近世・近現代・民俗の6つの時代区分で構成され、約320点におよぶ実物資料や複製資料、写真パネル、模型などを通して、小山の歴史が立体的に紹介されています。

原始 ― 人類の足跡と自然

原始の展示では、ナウマンゾウの化石(第三臼歯)をはじめ、小山に人々が暮らし始めた頃の生活や道具が紹介されています。旧石器時代の人々と自然との関わりを知ることができ、太古の小山の姿を想像することができます。

古代 ― 縄文・弥生・古墳時代

縄文時代の展示では、発掘調査をもとに復元された竪穴住居や、市内出土の縄文土器、土偶、装身具などが並び、当時の暮らしぶりを身近に感じられます。

弥生時代の展示では、西浦遺跡から出土した小型銅鐸の複製をはじめ、弥生土器などを展示しています。古墳時代のコーナーでは、石室内部を実物大で再現し、蛇行剣や勾玉、埴輪など多彩な副葬品が紹介されています。

奈良・平安時代 ― 瓦窯と仏教文化

奈良・平安時代の展示では、隣接する乙女不動原瓦窯跡で焼かれ、下野薬師寺に供給された瓦を中心に展示しています。蓮華文様や唐草文様の瓦は、当時の高度な技術と信仰文化を今に伝えています。

中世から近世 ― 武士と庶民のくらし

中世では、関東有数の武士団として知られる小山氏に関する資料が展示され、鷲城の模型や板碑などを通して、中世小山の政治と戦乱の歴史を学ぶことができます。

近世の展示では、江戸時代の人々の生活や街道、河岸の様子が紹介され、乙女河岸の模型や高札などが当時の暮らしを具体的に伝えています。

近・現代と民俗 ― 近代化と伝統文化

近・現代の展示では、鉄道の開通や教育制度の整備、市制施行による小山市の誕生など、近代化の歩みが分かりやすく紹介されています。

民俗展示では、農家の仕事や生活を中心に、結城紬、養蚕、漁撈、稲作に関わる道具などが展示され、小山の伝統的な生業と文化を知ることができます。

国指定史跡「乙女不動原瓦窯跡」

博物館に隣接する乙女不動原瓦窯跡は、奈良時代に下野薬師寺へ瓦を供給した重要な遺跡として、昭和53年に国指定史跡となりました。発掘調査では、4基の窯跡や工房跡、灰原、粘土採掘坑などが確認され、当時の瓦生産の様子を具体的に知ることができます。

施設概要と利用案内

館内には、常設展示室のほか、企画展示室、体験学習室、視聴覚室などが整備され、学習や体験の場としても活用されています。

開館時間・休館日

開館時間は午前9時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)です。入館料は常設展は無料で、企画展開催時のみ有料となります。休館日は毎週月曜日(祝日の場合を除く)や年末年始などです。

アクセス

JR宇都宮線間々田駅から徒歩約8分と、公共交通機関でのアクセスも良好です。小山市立博物館は、小山の歴史と文化を深く知ることができる、観光にも学習にも最適な施設といえるでしょう。

Information

名称
小山市立博物館
(おやま しりつ はくぶつかん)

小山・栃木市

栃木県