壬生町は栃木県の県央南部に位置し、城下町としての歴史や古墳群、全国的にも珍しい「おもちゃのまち」の文化、そして豊かな自然と食を楽しめる町です。
下都賀郡北部に属する人口約4万人の町で、2005年(平成17年)以降、栃木県内で最も人口の多い町です。町の中心を流れる黒川沿いには古墳が多数存在し、歴史的にも自然環境的にも魅力あふれる地域です。
壬生町は室町時代に築かれた壬生城の城下町として発展し、江戸時代には日光街道の宿場町として栄えました。また、黒川の河川交通を利用した物流の要所でもありました。江戸時代には壬生藩が設置されましたが、全域が壬生藩領ではなく、旧南犬飼村の一部は宇都宮藩領に属していました。さらに上田地区には短期間ですが下野上田藩も存在していました。
1962年に輸出用玩具の工業団地の誘致が決定され、1977年には東武宇都宮線の「おもちゃのまち駅」が開設されるとともに、周辺地域の住居表示が「おもちゃのまち」となり、ユニークな地名として知られるようになりました。近年では2022年に新庁舎が開庁するなど、町の発展は続いています。
壬生町は栃木県の県央南部に位置し、東西8.0km、南北12.5km、面積は61.06km²です。東京から北に約90kmの距離にあり、東は下野市、南は小山市、西は栃木市、北は鹿沼市と宇都宮市に隣接しています。
町内を流れる河川には、西境を流れる思川、中央を流れる黒川、東境沿いを流れる姿川があります。黒川と 思川は南部で合流しており、平坦な関東平野北部の地形を形成しています。海抜は50~100mで、田畑や宅地、山林がバランスよく分布しています。
6世紀頃には大字羽生田付近に茶臼山古墳や桃花原古墳などの古墳が造られ、7世紀頃には大字壬生付近に車塚古墳や牛塚古墳が造られました。794年には下野国都賀郡に円仁が生まれ、壬生氏の祖となりました。
1462年に壬生胤業が現在の大字壬生に館を構え、壬生城が築かれました。1602年には壬生藩が立藩され、江戸時代の町の基盤となります。1871年の廃藩置県により壬生藩は壬生県となり、同年に栃木県に編入されました。
1889年の町村制施行で壬生町、稲葉村、南犬飼村が成立し、1954年と1955年に合併が行われて現在の壬生町の形が整いました。1962年には栃木県立壬生高等学校が創立され、1964年には輸出玩具団地の建設が開始されました。1974年には獨協医科大学病院が開院し、1985年には壬生城址公園や歴史民俗資料館、町立図書館が整備されました。
1995年にはおもちゃ博物館と町総合運動公園が開設され、2007年にはおもちゃのまちバンダイミュージアムも開設されました。近年では産業団地や交通インフラの整備も進み、地域の発展に寄与しています。
壬生町はJAしもつけ管内に属しており、首都圏に近い立地を活かした農業が行われています。町の中央部から東部に広がる平坦地では、米や麦などの土地利用型農業が盛んです。また、冬の日照を活かしたイチゴやトマト、ニラなどの施設園芸も特色です。
特産品としては、かんぴょう、いちご、ごぼう、切り花、薬草などがあり、特に「サビかん」(ワサビを入れたかんぴょう巻き)が知られています。
半日で気軽に巡れるコースと、じっくり満喫できる1日コースをご紹介します。
限られた時間でも壬生町の魅力を凝縮して楽しめるコースです。ファミリーやドライブ途中の立ち寄りにもおすすめです。
観光のスタートは、壬生町の歴史の原点である壬生城址公園です。室町時代に築かれた壬生城の跡地を整備した公園で、四季折々の自然を感じながら散策できます。
園内にある歴史民俗資料館では、壬生藩や城下町としての歩み、古墳時代から近代までの資料が分かりやすく展示されており、町の成り立ちを深く知ることができます。
城址公園周辺には、歴史ある寺社が点在しています。壬生寺は地域に根ざした寺院で、静かな境内が心を落ち着かせてくれます。
また、壬生城址内に鎮座する精忠神社は、鳥居元忠を祭神とする神社で、武士の忠義の精神を今に伝える由緒ある社です。
続いて訪れたいのが、壬生町を象徴する施設のひとつである壬生町おもちゃ博物館です。国内外のおもちゃの展示に加え、体験型のコーナーも充実しており、子どもから大人まで楽しめます。
「おもちゃのまち」として発展してきた壬生町ならではの文化を、遊びながら学べるスポットです。
観光の締めくくりは道の駅みぶへ。町内や県内で採れた新鮮な農産物、特産のかんぴょうやいちごを使った加工品が並び、お土産探しにも最適です。
併設の「みらい館」では休憩もでき、軽食やソフトクリームなどを味わいながら、旅の余韻を楽しめます。
壬生町の歴史・文化・自然・食をじっくり満喫したい方におすすめのコースです。
1日コースも、まずは壬生町の歴史を知ることから始めます。城址公園の散策に加え、資料館をゆっくり見学することで、その後の観光がより深く楽しめます。
壬生町は古墳の宝庫でもあります。車塚古墳や牛塚古墳、茶臼山古墳など、黒川沿いを中心に点在する古墳を巡ることで、古代から人々が暮らしてきた歴史を体感できます。
平坦な地形のため、徒歩や自転車での散策もおすすめです。
昼食は町内の飲食店で、壬生町ならではの味覚を楽しみましょう。特産のかんぴょうを使った料理や、地元野菜をふんだんに使った定食が人気です。
機会があれば、サビかん(ワサビ入りかんぴょう巻き)もぜひ味わってみてください。
午後は「おもちゃのまち」を象徴する施設を満喫します。壬生町おもちゃ博物館に加え、おもちゃのまちバンダイミュージアムを訪れることで、日本の玩具産業の歴史と進化を楽しみながら学ぶことができます。
博物館に隣接するとちぎわんぱく公園は、広大な敷地を誇る県営都市公園です。大型遊具や芝生広場があり、家族連れにも人気です。
隣接する壬生町総合公園では、自然を感じながらゆったりと散策できます。
1日の締めくくりは道の駅みぶでのお買い物と休憩です。農産物直売所で旬の野菜や果物を購入し、旅の思い出として持ち帰るのもおすすめです。
壬生町は平坦で移動しやすく、車でも公共交通でも観光しやすい町です。季節ごとに桜まつりや夏祭りなどの行事も開催されるため、訪問時期に合わせてコースを調整すると、より充実した旅になります。
壬生町は東武宇都宮線が通っており、壬生駅やおもちゃのまち駅など複数の駅があります。また、北関東自動車道の壬生インターチェンジや壬生パーキングエリアも整備されており、首都圏や周辺都市からのアクセスが良好です。
壬生町は、歴史的な城下町や宿場町としての魅力に加え、古墳群や神社仏閣、祭りや公園といった豊かな観光資源を有しています。また、首都圏に近い立地を活かした農業や産業の発展も特徴です。おもちゃのまちとしてのユニークな文化や体験型施設も楽しめるため、歴史・自然・文化・レジャーの多彩な魅力を体験できる町としておすすめです。