いちご収穫量45年連続日本一を誇る栃木で、17年の歳月をかけた新たな品種が誕生した。10万株以上の中から厳選されたスカイベリーは、美しい形の大粒で味わい深い優れた特性を兼ね備える。
果実が極めて大きく、外観に優れ、甘味と酸味のバランスのよい味である。収量においてはとちおとめに比べ20%程度多く、とちおとめでは発症しやすい病気である萎黄病に強い耐性を持つ。
名前は全国公募から選ばれ、平成24年9月7日に商標登録された。名前は「大きさ、美しさ、美味しさのすべてが大空に届くようないちご」という意味と栃木県内にある日本百名山の1つ「皇海山」にちなむ。登録品種名は「栃木i27号」
特別な日に食べる高級イチゴとしての市場を狙う。12月ごろから店頭に並び、4月下旬まで出荷される。
旬 2月 3月 4月
特徴:
この品種の特徴はいくつかあります。果実は非常に大きく、25グラム以上の果実が約3分の2を占めています。形状は円錐形で、明るい赤い色調があり、光沢があるため外観が非常に優れています。また、糖度と酸味のバランスが絶妙であり、みずみずしくてまろやかな風味があり、美味しさを楽しむことができます。収量性も高く、頂果房には5から8個の果実がつくものの、しっかりとした収穫量を期待できます。
草型は立ち上がっており、生育が旺盛なため、電照栽培の必要がありません。また、とちおとめと同程度の早生品種でありながら、うどんこ病、炭疽病、そして萎黄病に対する耐病性も備えています。
ただし、とちおとめとは異なり、スカイベリーの特性として、果実が完全に熟するまでに注意が必要です。とちおとめが収穫時には白い部分が残っており、後日赤くなるのに対し、スカイベリーは白い部分がそのまま残り、熟しても色が変わらないため、完熟に近い状態で収穫することが大切です。