栃木県 » 日光・鬼怒川(鬼怒川温泉)

日光湯元温泉

(にっこう ゆもと おんせん)

穏やかな日光の奥座敷

日光の中でも特に美しい「戦場ヶ原」の奥に広がる温泉地で、金精峠の麓にある湯ノ湖の湖畔に広がり、白根山などの高い山々が背後に迫る風景が特徴です。

ここでは、四季折々の美しい花々の変化を眺めながら温泉に浸かることができます。泉質は硫黄泉で、温泉の効能は神経痛やリウマチに効果があると言われています。ここでの滞在は心身のリフレッシュに最適です。

近代的な建物が多い中でも、静寂な雰囲気が漂っており、新緑や紅葉の季節を始め、一年中、スキーやキャンプ、登山の拠点として多くの観光客を迎えています。

また、湯ノ湖一周や湯滝を通り、戦場ガ原、中禅寺湖へと続くハイキングコースも整備されており、刈込・切込湖を経由して光徳牧場へ向かうこともできます。自然の中を歩くハイキングコースは、訪れる人々に多くの楽しみを提供しています。

日光東照宮や華厳の滝、いろは坂、中禅寺湖など、数々の名所や観光地が近くにあります。

歴史については、788年に日光開山の祖・勝道上人によって発見されたとされています。当初は寒冷な冬に対処するため、夏季のみの湯治場として利用されていました。

江戸時代の「日光山志」では「中禅寺温泉八湯」として記載され、明治時代には「日光温泉」とも呼ばれるようになりました。

湯元温泉はさまざまな泉質があります。例えば、河原湯は非常に熱く、湖水の水位が高いほど熱くなり、低いほど温かいです。薬師湯は眼病に効果的であり、瀧湯は非常に冷たい湯です。このような特徴的な泉質があります。

湯元温泉は、リウマチや頑固な皮膚病などに効能がある温泉としても知られています。

また、1878年にはイザベラ・バードが訪れ、湯元温泉の活気と清潔な宿泊施設に感銘を受けたことを手紙に記しています。

1954年には国民保養温泉地の第一号指定を受け、多くの人々に愛される温泉地となっています。

泉質

湯元温泉の泉質は硫黄泉です。源泉温度は49.3度から78.9度であり、弱酸性の硫化水素型硫黄泉となっています。湯の花が浮かび、温泉街には独特の硫黄の香りが漂います。

温泉街

湯元温泉の温泉街は、湯ノ湖畔に位置し、約23軒のホテルや旅館が建ち並んでいます。ここは日光市内にある鬼怒川温泉とは異なり、静かで歓楽色の少ない雰囲気があります。中央には足湯があり、無料で利用することができます。温泉街全体には独特の風情が残っています。

源泉地

源泉地は温泉街の外れに位置する湯ノ平湿原にあります。各源泉は屋根で保護されており、湯元温泉の各旅館に供給されるだけでなく、近隣の光徳温泉や遠く離れた中禅寺温泉にも分湯されています。

温泉寺

源泉地の隣には日光山輪王寺別院の温泉寺があります。この寺は788年(延暦7年)に輪王寺を開いた勝道上人が温泉を発見した際に建立されました。

薬師瑠璃光如来様を祀る湯治場として広まり、江戸時代には輪王寺宮の直轄寺院として知られるようになりましたが、後に廃れてしまいました。

現在、寺院は輪王寺によって1973年に再建され、温泉も引かれています。

本尊は薬師如来です。庫裏には源泉から温泉を引いて湯船が設けられており、参拝客は男女別の共同浴場として誰でも気軽に入浴することができます。営業期間は4月中旬から11月下旬までです。

温泉寺 薬師湯

泉質は含硫黄・カルシウム・ナトリウム・硫酸塩・炭酸水素塩泉で、泉温は71.4℃です。加温はせず、加水している完全かけ流しの温泉で、お湯の温度がかなり熱いため、加水しなければ入ることはできません。しかし、成分の濃い温泉であり、効能を十分に感じることができます。源泉の色は薄いエメラルドグリーンですが、加水すると乳白色に変わります。

Information

名称
日光湯元温泉
(にっこう ゆもと おんせん)
リンク
公式サイト
住所
栃木県日光市湯元
電話番号
0288-62-2570
アクセス

電車・バス:JR日光線 日光駅・東武日光線 東武日光駅から東武バス 湯元温泉行きで約90分終点下車

車:日光宇都宮道路 清滝ICから約40分

日光・鬼怒川(鬼怒川温泉)

栃木県