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芋ぐし(いも串)

(いもぐし)

行事や祝いに欠かせない、地元に深く根付いた郷土料理

“いもぐし”は、茹でたり蒸した里いもを、串で刺して焼き、味噌を塗ったもの。主に栃木県日光、那須地方で食べられる郷土料理で、各地の儀礼や行事に欠かせない料理として深く根付いている。例えば、那須塩原の旧家では、正月にもちを食べずに、蓑(みの)・笠(かさ)を身に着け、いもぐしを食べる風習が現代にも残っている。また、西那須野町の家庭では正月にいもぐしを肴におとそが飲まれるほか、日光市では、田植えや取り入れの終わったあとの会食などに、いもぐしともちが食べられるそうだ。

くしいも

もちの代わりに食べられた那須の郷土食

那須地方で作られている郷土食のひとつで、さといもを串に刺して、ねぎ味噌やごま味噌をつけて焼いたのが“くしいも”。その昔、正月にもちが食べられない家庭で、もちの代わりとして作られたり、子供のおやつとして作られていたといわれている。現代でも、その先祖の苦労を忘れないようにと、「もちなし正月」を家訓にする家庭があり、みのとかさを身に付けてくしいもを食べる風習が残っているようだ。那須を訪れた際にくしいもを見かけたら味わって、その文化を体験してみて欲しい。

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名称
芋ぐし(いも串)
(いもぐし)

日光・鬼怒川(鬼怒川温泉)

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