茂木町は、栃木県南東部、芳賀郡に属する町で、茨城県との県境に位置しています。町の中央を清流那珂川が流れ、豊かな自然と穏やかな里山の景観に恵まれています。春は新緑、夏は川風、秋は紅葉、冬は澄んだ空気と、四季折々の表情が訪れる人々を迎えてくれます。
那珂川には秋になると鮭が遡上し、古くから鮭料理が名産の一つとして親しまれてきました。さらに近年では、世界的なモータースポーツの聖地としても知られ、四輪のSUPER GTや二輪のMotoGP日本グランプリが開催されるモビリティリゾートもてぎを目当てに、国内外から多くの観光客が訪れます。
一方で、少し足を延ばせば棚田や畑が広がり、ゆず、そば、いちご、ブルーベリー、えごまなど多彩な農産物が育つ、のどかな農村風景が広がります。自然・食・体験・歴史が調和する、魅力あふれる観光地です。
町を代表する観光スポットが、森の中のモビリティテーマパークモビリティリゾートもてぎです。広大な敷地内ではモータースポーツ観戦だけでなく、アスレチックやジップライン、森の体験プログラムなど、多彩なアクティビティを楽しめます。グランピング施設やホテルも併設されており、家族で一日中過ごすことができます。
茂木町には初心者から楽しめる山々が点在しています。断崖から那珂川を望む鎌倉山は「栃木の景勝百選」にも選ばれた名所で、雲海や紅葉の美しさで知られています。また、春にミツマタが群生する焼森山は、まるで黄色い絨毯を敷き詰めたような幻想的な風景が広がります。
そのほか、鶏足山、高峯山、芳賀富士、千本城跡なども人気の散策地です。ドライブやトレッキングを通じて、那珂川県立自然公園の豊かな自然を満喫できます。
大瀬キャンプ場や鷲の巣キャンプ場、オートキャンプ那珂川ステーションなど、自然を身近に感じられるキャンプ場も充実しています。さらに東ノ宮カントリークラブなど複数のゴルフ場があり、青空の下でゆったりとした時間を過ごせます。
広葉樹林と棚田が広がる茂木町では、農業体験や里山体験プログラムも盛んです。田植えや稲刈り、野菜の収穫体験など、都市部では味わえない貴重な体験ができます。子どもたちにとっては自然の中で学ぶ絶好の機会となり、大人にとっても心を癒やす時間となるでしょう。
旧木幡小学校を活用した昭和ふるさと村では、陶芸やそば打ち、勾玉づくり体験、グランピングやサウナなど、多彩な体験型プログラムが用意されています。「昭和ふるさと館」では昭和30年代の暮らしを再現した展示も楽しめます。
茂木町の特産品といえばゆずやしいたけが有名ですが、地元産そば粉を使った手打ちそばも人気です。「そばの里まぎの」「いい里さかがわ館」など、名店巡りも楽しみのひとつです。
冬から春にかけては、美土里農園で「とちあいか」や「とちおとめ」のいちご狩りも体験できます。甘みたっぷりのいちごを味わう時間は、家族連れに大好評です。
道の駅もてぎでは、地元農産物の直売やジェラート、えごま商品などが販売されています。土日祝日には真岡鐵道のSLがすぐ近くを走り、鉄道ファンにも人気です。
さらに茂木町は、全国道の駅グルメ決定戦「道-1グランプリ」で3年連続優勝を果たすなど、グルメの町としても注目されています。現在はラーメンの名店も営業し、「ラーメンの町」としても話題です。
千本城跡や茂木城跡、細川家の墓所、旧羽石家住宅など、中世から近世にかけての歴史を感じる史跡も残されています。八雲神社では厄除けと健康の祈願が行われ、地域の信仰を今に伝えています。
春の「ふるさと茂木春まつり」、夏の「祇園祭ふるさと茂木夏まつり」、秋の「彼岸花まつり」や「もてぎ里山アートフェスタ」など、年間を通じて多彩なイベントが開催されます。地域に根差した祭りや獅子舞は、訪れる人々に温かい感動を与えます。
茂木町は真岡鐵道真岡線の終着駅・茂木駅を有し、土日祝日には蒸気機関車「SLもおか」が運行しています。1997年には「ツインリンクもてぎ」が開業し、2022年には現在の名称へ改称されました。
モータースポーツの熱気と、里山の静けさ。清流那珂川の恵みと、地元食材の豊かさ。茂木町は、訪れる人の目的に応じて多彩な楽しみ方ができる町です。
ドライブ、ハイキング、グルメ巡り、イベント参加など、それぞれのスタイルで茂木町の魅力を体験してみてください。自然と人の温もりが織りなすこの町で、心に残るひとときをお過ごしいただけることでしょう。