宇都宮市内にある石の里、大谷には大谷石の採掘場跡に立つ石造りの巨大な観音菩薩立像があります。
そびえ立つ大観音像は高さ26.93メートル(88尺8寸8分)で、胴回りは20メートルにも及ぶ立派な像です。
大谷石の壁面を利用して南側の岩肌に観音像、戦没者の慰霊を慰め、世界平和を祈念するために彫り始められました。
昭和23年(1948年)に起工式が行われ、6年にわたって大谷石採石場跡の凝灰岩層壁面に手彫りで刻まれ、昭和29年(1954年)についに完成しました。
手彫りで制作されたこの大観音像は高さは88尺8寸8分(26.93メートル)で、胴回りは20メートルです。
そして、昭和31年(1956年)には日光山輪王寺から僧侶を招き、開眼式が執り行われました。それ以来、大谷の象徴としてそびえ立っています。
展望台まで階段を登ると町並みを一望することができます。
大谷石の歴史と巨大地下空間を紹介する大谷資料館と一緒に見学する価値のあるスポットです。
また、平和観音と周辺の公園はロケ地としても利用されており、特撮テレビ番組「五星戦隊ダイレンジャー」では中国奥地のダオス文明の遺跡として登場し、「光戦隊マスクマン」の最終回や「ウルトラマン80」でも平和観音が重要な場面に登場しています。
平和観音周辺には、特別史跡の大谷磨崖仏(大谷観音)を有する大谷寺や、大谷の奇岩群や御止山、越路岩(国の名勝地)などがあります。また、旧大谷公会堂(国の登録有形文化財)や大谷資料館もあり、人気のある観光スポットの一つです。
無料
電車・バス:JR宇都宮駅から関東バス立岩行きで約30分「大谷観音前」下車徒歩約2分
車:東北自動車道宇都宮ICから約15分