さくら市は、栃木県中部の塩谷地区に位置し、関東平野の最北端にあたる自然と歴史に恵まれた市です。2005年(平成17年)3月、旧・塩谷郡氏家町と喜連川町が合併して誕生しました。市名の由来となった「桜」は、市内各所で見ることができ、まち全体が桜とともに歩んできた歴史と未来への願いを象徴しています。
さくら市では、市民と行政が一体となり、「桜の郷づくり」を進めています。桜の保全はもちろん、新たな魅力を発見し、次世代へと受け継ぐ取り組みが行われています。ゆうゆうパークの桜づつみや早乙女の桜並木をはじめ、市内には思わず足を止めて見惚れてしまう桜の名所が点在しています。
桜の種類も豊富で、代表的なソメイヨシノのほか、イチヨウ(一葉)ザクラ、シダレザクラ、ヤマザクラなどがあり、それぞれ開花時期が異なるため、3月下旬から4月いっぱいまで長くお花見を楽しむことができます。
さくら市は、東京から北へ約115km、県都・宇都宮市からは北へ約15kmの距離に位置しています。JR宇都宮線(東北本線)には氏家駅と蒲須坂駅の2駅があり、東京方面へも乗り換えを含め約75分と、都心からのアクセスも良好です。
また、東北自動車道や国道4号、国道293号が市内を通っており、自動車での移動にも非常に便利です。市域は、鬼怒川・荒川といった一級河川に囲まれ、平坦な水田地帯と丘陵地がバランスよく広がる、地理的にまとまりのある地域となっています。
鬼怒川や荒川では、初夏になると鮎釣りが楽しめるなど、自然と触れ合える機会が豊富です。春は桜、初夏は新緑、秋は里山の紅葉、冬は澄んだ空気の中での温泉と、四季折々の表情が訪れる人を魅了します。
さくら市を語るうえで欠かせないのが、喜連川温泉(きつれがわおんせん)です。硫黄・塩分・鉄分を多く含む弱アルカリ性の泉質で、肌がすべすべになると評判の名湯です。佐賀県の嬉野温泉、島根県の斐乃上温泉と並び、「日本三大美肌の湯」の一つに数えられています。
市内には、道の駅きつれがわ、市営温泉施設、亀の井ホテル喜連川、早乙女温泉、松島温泉など、多彩な温泉施設が点在しており、観光客だけでなく市民の日常の癒しの場としても親しまれています。
さくら市は、古くから城下町・宿場町として栄えてきました。氏家地区は交通の要衝として発展し、喜連川地区は江戸時代に足利氏後裔の喜連川家が治めた喜連川城の城下町として栄えました。
市内には、勝山城跡、お丸山公園(喜連川城址)、喜連川奥州街道史跡など、歴史を今に伝える史跡が数多く残されています。また、日本画家・荒井寛方や詩人・野口雨情ゆかりの地としても知られ、文化的な香りの高いまちでもあります。
さくら市には、自然・歴史・文化を体感できる観光スポットが充実しています。さくら市ミュージアム(荒井寛方記念館)では、地域の歴史や芸術に触れることができ、笹屋別邸では大正から昭和初期の趣ある建築美を楽しめます。
また、道の駅きつれがわは、地元特産品の販売や温泉施設を備えた人気の立ち寄りスポットで、観光の拠点としても最適です。
さくら市では、四季を通じて多彩なイベントが開催されます。春の桜まつりやポピーまつり、夏の氏家商工まつりや喜連川天王祭、花火大会は多くの人で賑わいます。秋にはマラソン大会や例大祭、冬には暮市や雛めぐりなど、地域の伝統と季節感を大切にした催しが続きます。
氏家駅から宇都宮駅までは電車で約17分と通勤・通学にも便利でありながら、少し郊外へ足を延ばせば、のどかな田園風景や里山の自然が広がります。「ほどよく便利な田舎暮らし」を実現できる環境は、観光地としてだけでなく、暮らしの場としても高い魅力を持っています。
桜の美しさ、名湯・喜連川温泉、そして長い歴史に育まれた文化。これらが調和したさくら市は、訪れる人の心と体をやさしく癒してくれるまちです。四季折々の風景とともに、何度でも訪れたくなる魅力が、ここにはあります。