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さくら市ミュージアム-荒井寛方記念館-

(あらい かんぽう きねんかん)

さくら市ミュージアム-荒井寛方記念館-は、栃木県さくら市にゆかりのある芸術家や地域の歴史・文化・自然を総合的に紹介する博物館です。日本画家・荒井寛方の顕彰を中心に、詩人・野口雨情の貴重な資料、考古・歴史・民俗資料など、多彩な展示を通して、さくら市の魅力を深く知ることができます。観光で訪れる方はもちろん、市民にとっても学びと交流の拠点として親しまれています。

博物館のあゆみとリニューアル

当館は1993年に「ミュージアム氏家」として開館しました。2005年3月、氏家町と喜連川町の合併によりさくら市が誕生したことに伴い、現在の名称である「さくら市ミュージアム-荒井寛方記念館-」へと改称されました。

2015年には施設の増築と常設展示室のリニューアルが行われ、展示内容や動線がより分かりやすく整備されました。これにより、子どもから大人まで幅広い世代が親しみやすい博物館として生まれ変わり、地域文化の発信拠点としての役割を一層強めています。

荒井寛方室 ― 日本画と仏画の世界

荒井寛方室では、さくら市出身の日本画家・荒井寛方(あらい かんぽう)の画業を紹介しています。荒井寛方は仏画家として知られ、日印文化交流の先駆者としても高く評価されました。明治・大正・昭和という激動の時代に、日本美術院を舞台に活躍したその足跡を、作品や資料を通してたどることができます。

宗教画に込められた精神性や、文化財保存に尽力した姿勢など、単なる美術鑑賞にとどまらない深い学びが得られる展示室です。

野口雨情コーナー ― 童謡詩人の足跡

野口雨情コーナーでは、日本三大童謡詩人の一人である野口雨情の作品と資料を紹介しています。雨情の最初の妻ヒロが、さくら市喜連川の出身であったことから、雨情はこの地を何度も訪れ、多くの作品を残しました。

当館では、原稿や書、楽譜など全国的にも貴重な資料を展示しており、童謡誕生の背景や雨情の人となりに触れることができます。

鋸展示室 ― 木の文化を支えた道具

鋸展示室では、さくら市出身の鋸研究家・吉川金次氏より寄贈された、約300点にもおよぶ鋸のコレクションを展示しています。鋸は日本の木造建築や家具づくりを支えてきた重要な道具であり、その形や用途の変遷から、日本の生活文化や技術の発展を知ることができます。

自然・歴史・文化展示室

自然・歴史・文化展示室では、鬼怒川のれき河原や里地・里山の豊かな自然、地域を結んできた古道の歴史、喜連川御城下の由緒と伝統などを紹介しています。この土地に育まれてきた人々の暮らしや文化を、分かりやすい展示で学ぶことができます。

企画展示室と市民ギャラリー

企画展示室では、年間およそ10回の企画展が開催され、美術・歴史・自然など多様なテーマで展示が行われます。訪れるたびに新たな発見があるのも魅力の一つです。

また市民ギャラリーは、市民が主役となって芸術文化を発信する場として設けられており、美術・工芸・写真・書などの作品発表に利用されています。地域文化を未来へつなぐ架け橋となる空間です。

民家広場と周辺の自然環境

屋外の民家広場には、市内から移築された長屋門や板倉が展示されています。長屋門は1833年頃、板倉は明治時代中期の建造と考えられ、いずれも市の文化財に指定されています。先人の暮らしを今に伝える貴重な建造物です。

ミュージアムが建つ勝山周辺は、縄文遺跡や勝山城跡が残る歴史豊かな地であり、自然環境にも恵まれています。近くの鬼怒川河川敷には、天然記念物の蝶・シルビアシジミが生息し、地域では環境保全活動も活発に行われています。

利用案内とアクセス

開館時間は9時から17時まで(入館は16時30分まで)です。観覧料は一般300円と手頃で、気軽に立ち寄ることができます。

JR氏家駅からタクシーで約5分、車の場合は矢板インターチェンジから約20分と、観光ルートにも組み込みやすい立地です。

さくら市観光の拠点として

さくら市ミュージアム-荒井寛方記念館-は、芸術・歴史・自然を一度に体感できる貴重な施設です。さくら市の成り立ちや文化の奥深さに触れながら、ゆったりとした時間を過ごせる観光スポットとして、多くの方におすすめできる場所です。

Information

名称
さくら市ミュージアム-荒井寛方記念館-
(あらい かんぽう きねんかん)

塩谷・喜連川温泉

栃木県