栃木県南西部、渡良瀬川北岸にある佐野市は、200軒以上のラーメン店が自慢の味を競うラーメンの町。中太のちぢれ麺が一般的な”佐野ラーメン”の特徴は、麺を打つときに青竹を使うこと。これによってコシが強くなり、麺の中に気泡が増えることで、熱伝導が高まり短時間でゆで上がる。青竹打ちは、その昔、中国広東省出身の料理人が佐野を訪れた際に伝授されたということだ。スープはしょうゆ味が基本だが、そのベースは鶏がら、豚骨など、店によって様々。食べ歩いてお気に入りの一軒を見つけてもらいたい。
特徴
佐野ラーメンは、特有の青竹打ちの平麺が特徴です。この麺作りには竹を使い、青竹を使って麺を打つことから「青竹打ち」と呼ばれています。この製法では、竹の下に練った小麦粉の塊を置き、体重をかけて麺を延ばしていく手法を用います。麺は強いコシを持ち、太さは中太から細麺、平打ちなど、店によって異なるスタイルがあります。ただし、佐野ラーメン全てが手打ちの「竹打ち」ではなく、竹打ちを再現する製麺機も使用されています。
スープ
佐野ラーメンのスープは、コクのある醤油味が特徴とされています。ただし、店によって鶏がらベースや豚骨ベースなど異なるバリエーションが存在し、透き通った醤油スープやわずかに醤油を使った塩ラーメン風のスープ、甘みを味わい味醂を使用したスープなどもあります。佐野ラーメンのスープについて、佐野ラーメン会発足時の文書には醤油味のみを正式な佐野ラーメンとしているという記載もあります。
具材
一般的な具材としては、チャーシューや刻み長ネギ(白ネギ)が使われることが多いです。