広大な94,000㎡の園内に8つのテーマで美しい花々が植えられています。庭園内では季節ごとに花々が咲き誇り、園内を美しく彩ります。
特に春になると見ごろを迎える大藤棚は見事です。4月中旬から5月中旬にかけて、素晴らしい藤棚を見ることができます。薄紅色、紫、白、黄色といったさまざまな色の藤の花が風に揺れ、まるでカーテンのような美しい光景が広がります。
夜には幻想的なライトアップが行われ、その光景は見応え十分です。また、80メートルにわたる白藤トンネルも必見です。この風景は、忘れられない思い出になることでしょう。毎年、「ふじのはな物語〜大藤まつり〜」も開催されています。
10月末から2月初旬にはイルミネーション「光の花の庭」が開催され、日本三大イルミネーションの一つとして多くの人々でにぎわいます。
「光の花の庭」は、イルミネーションアワードのイルミネーション部門で第1位を受賞し、関東三大イルミネーションにも認定されました。
あしかがフラワーパークには150年以上の樹齢を誇る「奇蹟の藤」があり、CNNが選ぶ「世界の夢の旅行先10カ所(2014年)」にも選ばれました。そのため、ますます注目を浴びる観光スポットとなっています。
園内にはレストランやお土産物ショップもあり、美しい花々を眺めながら心安らぐ時間を過ごすことができます。
お土産としては、国産100%のこしあんを使用した藤まんじゅうが一番人気です。さらに、藤の香りのルームフレグランスジェルや、藤の花のエキスを配合した保湿成分のハンドクリーム、藤染めハンカチなどもおすすめです。
あしかがフラワーパークの起源は、栃木県足利市堀込町(現在の朝倉町)の大地主であった早川社長の父が、1920年代の戦後に庭の片隅に大藤を植えたことに始まります。
その大藤を地域の人々に楽しんでもらうために、1968年に庭を改修して早川農園という前身となる施設が設立されました。
最初は周囲は田園地帯でしたが、その後周辺が都市化し、市の都市開発計画や園の収益性向上のために、1996年に大藤4本を現在の場所に移植しました。移植は日本で初めての成功例となり、日本の女性樹木医である塚本こなみさんによって行われました。
園内はフジ以外にも多くの花や植物で彩られており、春から秋にかけて多くの来場者を魅了しています。また、園内には池やクリークなどの水辺もあり、元々湿地帯だった場所としても知られています。
春季のライトアップとイルミネーションは、日本夜景遺産に選定されています。これは同一施設で複数の「日本夜景遺産」が認定された全国初の事例です。
さらに、2015年春には恋人の聖地サテライトとして認定され、5月27日にはその銘板の授与式が行われました。
ふじのはな物語では、目玉となるフジが栃木県の天然記念物に指定されています。特にノダナガフジ2本が連結された大藤の棚(「迫間のフジ」)は注目されており、現在では約16万房の花が咲いています。
各樹の樹齢は160年であり、連結棚の広さは約2,000平方メートルで、日本最大の藤棚となっています。
4月中旬から5月中旬には「ふじのはな物語」という藤まつりが開催され、夜間にはライトアップされた藤の花を鑑賞することができます。このライトアップが後のイルミネーション開催のきっかけとなりました。この時期には多くのバスツアーや臨時列車も運行され、多くの人々が訪れます。
この大藤の木は映画『アバター』に登場する「魂の木」と似ていると絶賛され、2014年にはCNNによって「2014年の世界の夢の旅行先10カ所」として選ばれました。その評価をきっかけに、外国人観光客の数が急増しました。
光の花の庭では、冬季に「光の花の庭」というイルミネーションイベントが開催されます。このイベントは「地球や宇宙、環境の大切さ」をテーマに、約180万球の藤の花弁をイメージした薄紫色のLED電球を使用して、満開の大藤を再現した光と音の演出が行われます。
山の斜面や既設のパーゴラを利用した動く光の壁画や、水鏡を使った幻想的なイルミネーションも魅力です。
約500万球の電球が使用されており、「日本三大イルミネーション」に認定されています。また、関東地域では「関東三大イルミネーション」としても知られています。
2014年には世界初のフレキシブル有機EL照明パネルも登場しました。このイルミネーションは、2001年に始まり、年々規模が拡大しています。2016年には「第四回イルミネーションアワード」で全国1位を獲得し、現在も上位にランクインしています。
イルミネーションの制作は園の従業員によって行われており、入園料も比較的低廉であり、コストパフォーマンスが高く評価されています。
フラワーパークでは夏季に「フラワーファンタジー in サマー」というイベントが開催されます。このイベントでは、メインとなるのはレーザーライトショーです。
レーザーライトショーでは、「レーザーファンタジー」と呼ばれるレーザー光線と音楽の演出や、「ウオーターファンタジー」と呼ばれるレーザー光線とミストシャワーの組み合わせによる演出が行われます。
また、子供たち向けには水遊びスポットや昆虫や小動物とのふれあい体験も用意されます。園内は月下美人やオオオニバスなどの熱帯性植物で飾られ、一部ではイルミネーションが先行して開催されます。さらに、縁日屋台やプレイスポットも設けられ、花火も打ち上げられるなど、園内は夏祭りのような雰囲気に包まれます。
10:00〜17:00 ※季節により変動あり
2月第3水曜・木曜
12月31日
大人 400円〜2,100円
小人 200円〜1,100円
※花の咲き具合により料金は変動
電車・バス:JR両毛線あしかがフラワーパーク駅から徒歩約3分
車:北関東自動車道 足利ICから15分
東北自動車道 佐野藤岡ICから18分