森林の中にジャージー牛を放牧している牧場。ジャージー牛は日本の乳牛の1%以下しか飼育されていない希少な牛で、ミルクの成分が高く、香り・味が良いのが特徴で、体が比較的小さいため放牧にも向いています。放牧地の青草を食べて育つ牛のグラスフェッドバターは、春から秋は真っ黄色の香りの強いバター、越冬飼料を食べる冬季には濃厚で白っぽいコクの強いバターと、バターの風味が季節で変化します。
放牧地まで遊歩道の散歩が楽しめ、森の中で仔牛とふれあうこともできる。カフェではランチやソフトクリームを販売しており、低温殺菌の牛乳や、その牛乳で作ったしぼるヨーグルトなど、乳製品の土産も充実。
自然の贈り物から生まれる牛乳
森林の牧場では、放牧されたジャージー牛から得られる新鮮な乳を使用して、牛乳やソフトクリームなどの乳製品を提供しています。未利用の森を放牧地として活用し、そこで生える草を牛が摂取し、その後の牛の糞は昆虫や微生物によって分解され、草木の栄養源となります。そして再びその草を食べる牛たち。この循環の中で森林の牧場で作られる乳製品が生まれます。
放牧による四季の変化
牛乳も四季折々の特徴を持ちます。季節ごとに放牧地の草の成分が変化するため、牛乳の味わいも変わります。春は草の栄養が豊富で、ビタミンも多く含まれ、香り高い黄色い牛乳になります。夏は牛たちが水分を多く摂るため、さっぱりとした牛乳が特徴です。秋には草の繊維が増え、牛乳が濃厚になります。冬は保存用の飼料を摂るため、白くて脂肪やたんぱく質が豊富な牛乳になります。
ジャージー牛の特徴
森林の牧場で飼育されている牛はジャージー種です。この希少な牛種は日本の乳牛のわずか0.6%しか占めておらず、ミルクの成分が高く、香りや味わいが特徴です。また、体が小さいため放牧に適しています。ジャージー牛は生まれたばかりの子牛から目がキラキラと輝いており、成長しても人懐っこくておてんばな性格を持っています。
低温殺菌とノンホモジナイズ
森林の牛乳は「低温殺菌」法を用いて加工されています。63℃で30分間じっくり殺菌することで、乳製品が変性する可能性が低く、搾りたての生乳に近い風味を保つことができます。また、ノンホモジナイズの牛乳も製造されています。この工程では脂肪球を小さくするホモジナイズ工程を省略し、牛乳を静置すると上にクリームが浮かぶ自然の味わいを楽しむことができます。
3月中旬~12月 10:00~16:00
木(祝日営業・GW・お盆営業、冬季休業あり)
入場無料
JR東北新幹線新白河駅からタクシーで15分
東北道那須高原SA(スマートインター)から国道4号経由8km15分